ア・マン・イン・ラブ

ア・マン・イン・ラブ 

a man in love

いま、アンモラル・シック━

1988年11月3日-1988年12月2日

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作品概要

愛はいつも、モラルを超える━
いま「危険な情事」よりさらに大胆に。


“もし、あなたが同時に二人の人間を愛しているというのなら、それは同時に二人を裏切っていることになると思うわ”
そう、イタリアのチネチッタへの映画出演のために訪れたハリウッドの名優、スティーブ・エリオットには妻子がいた。
ジェーン・スタイナーは25歳。まだ、スターではないが、フランスで演劇活動を続けている女優である。
“もし、君が一度に一人しか愛せないというのなら、君は自分を裏切っているのだと思うね”スティーブは言う。
確かに、愛をコントロールすることなど、誰にも出来ない。それを、モラルという枠の中にとじ込め、縛ることは、いたずらに心をゆがめ、苦しめるだろう。
ジェーンは、自分の心に従った。そして、スティーブがアメリカへ旅立つ時にも、彼女の心に悔いはなかった。自分は、愛すべき人を愛しただけだと・・・。
アンモラルで、シックな大人の恋。あなただっていつか、ジェーンが体験したような愛に出会うかも知れない。その時、あなただったら、そんな恋に落ちていく勇気を持っているだろうか━。

『女ともだち』でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、現代フランスで最も注目されている女流監督ディアーヌ・キュリス。彼女は“私のラブ・ストーリーを撮りたかったのです。激しいラブ・ストーリーを。私の知っている世界(映画界)を舞台に、私がかつて経験したことについての━”と、製作動機を語る。
独特の緊張感にみち、すべてが激しく、そしてはかない映画スタジオという世界。そんな中で、めくるめく激しい恋に落ちていく二人は、映画の世界以上にドラマチックでもある。
主演を演じるジェーンは、『グッドモーニング・バビロン!』『熱砂の日』などで魅力的な存在を見せたイギリスの人気女優グレタ・スカッキ。そしてスティーブは、生粋のニューヨーカーであり、『E.T.』の科学者キース役で知性的な演技力を示したピーター・コヨーテ。それぞれに、これ以上望めないスバリのキャスティングといってもいいだろう。
他に、ジェーンの母親役にイタリアの大女優クラウディア・カルディナーレ、スティーブの妻役にジェイミー・リー・カーティス、彼の友人でありアシスタント役には、ピーター・ライガードなどが出演。特に母親役のクラウディア。カルディナーレは、苦悩するジェーンの進むべき道を示唆する人物としてその存在は大きい。“人生の思い出をたくさん作るのよ”母として、人生の先輩としての彼女の助言が、どれほどジェーンを勇気づけたことだろう・・・。

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スタッフ・キャスト

監督:ディアーヌ・キュリス
製作:ミシェル・セドゥ/ディアーヌ・キュリス
原案:ディアーヌ・キュリス
脚色:ディアーヌ・キュリス/オリヴィエ・シャッキ
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
美術:ディーン・タヴラリス
撮影:ベルナール・ズィツェルマン

キャスト:ピーター・コヨーテ/グレタ・スカッキ/クラウディア・カルディナーレ/ジェイミー・リー・カーティス/ピーター・ライガード/ジョン・ベリー

1987年/フランス/110分/カラー


配給:俳優座シネマテン/コムストック

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