サマーストーリー

サマーストーリー 

A Summer Story

少女には永遠の夏、若者には一瞬の夏だった・・・

1989年7月29日-1989年9月29日

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作品概要

あなたに語りかけます
愛について、人生について━

どんなに愛しても、信じても、壊れてしまう愛がある・・・。
イギリスのノーベル賞作家ゴールズワージーの小説をものに映画化されたこの「サマーストーリーは、
そんな悲しい恋の物語です。

誰を愛するようになってしまうのか・・・。それは本人にさえ分からない謎です。嵐のように突然、その感情はやってきて、心の仲を駆けめぐります。フランクとミーガンの場合もそうでした。
都会からやってきた青年にとって、野に咲く花のように素朴な少女の姿は、まさに天使との出会いであり、少女にとっても、青年は白馬にまたがった憧れのナイトだったのです。二人は突然、魅かれあい、結ばれ、永遠の愛を誓いあうのですが、突然やってきたように、突然に去っていくのも、また愛ではないでしょうか。
二人で駆け落ちするための費用を街へ用立てに戻ったフランクは、そこで自分の気持ちに不安を抱きはじめます。「約束された弁護士という将来も捨て、ミーガンと本当に幸せになれるのか。いや、彼女を間違いなく愛しているのだろうか・・・」。
そして結局、彼の帰りを待ちきれずにやってきたミーガンの姿を街でみかけたとき、思わず反射的に身を隠してしまうフランク━。
絶望に打ちひしがれたミーガンの後姿から、逃げるようにフランクが去ってから20年の月日がすぎたある日のこと・・・彼はふたたび思い出の地にたたずみ、そのひと夏の恋が、想像もしなかったような悲劇に終わっていたことを知らされることになるのです。

「眺めのいい部屋」「モーリス」など華麗な映像美で最近の話題をさらっているイギリス映画界。そして、この作品もまた「モーリス」でベネチア国際映画祭銀獅子賞主演男優賞に輝くジェイムズ・ウィルビイを主演に、息づまるような映像の見事さで描かれた愛の秀作です。
イギリスの緑豊かな農村、海辺のリゾート、そしてロマンにみちた20年代のファッションを背景に綴る、ひと夏の恋の悲劇。これはイギリスのノーベル賞作家ゴールズワージーの小説「林檎の樹」の映画化ですが、現代的にアレンジされている点など、原作以上に私たちの心に身近に迫り、愛について、人生について問いかけてきます。
愛それは、人生にとって大きな喜びであると同時に、大きな悲しみの原因ともなります。フランクという青年の心に燃え上がった愛の炎は、結果的にはひとりの純真は少女を傷つけ、その命を奪うことになるのですが、もしあなたがフランクの立場だったら、愛に迷い、安逸な幸せを選ばないと果たしていいきれるでしょうか━。
監督はTV界で多くの賞を獲得し映画界に転向したビアス・ハガード。ミーガン役には舞台で実力を高く評価されたイモジェン・スタッブスが抜擢され好演していますが、ジェイムズ・ウィルビイとともに、今年最も忘れられないカップルとなるに違いありません。

━誰もみな、一度は涙の青春を通り過ぎていく・・・・・

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スタッフ・キャスト

製作:ダントン・リスナー
監督:ピアス・ハガード
脚本:ペネロープ・モータイマー
原作「林檎の樹」:ジョン・ゴールズワージー
撮影:ケビン・マクミラン
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
衣装:ジェニー・ビーバン

キャスト:ジェイムズ・ウィルビイ/イモジェン・スタッブス/ケン・コリー/ソフィー・ウォード/スザンナ・ヨーク/ジェローム・フリン/ハリー・バートン

1988年/イギリス/97分/カラー
原語:英語
字幕:細川直子

配給:松竹富士株式会社/株式会社東北新社

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