グリフターズ

グリフターズ 

THE GRIFTERS

大人の愛はだましあい

1991年9月14日-1991年11月1日

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作品概要

エンタテイメント+心理劇+サスペンス
母、息子、その恋人━ 3人の“グリフター=詐欺師”たちが運命の糸にもてあそばれ、次第に愛憎の泥沼へとはまっていく姿を、絶妙なテンポでスタイリッシュに描いた作品『グリフターズ』。一級の娯楽映画としてのスピード感を持ちながら、人間の奥底にひそむ感情を鋭く暴いた心理劇でもある。監督スティーヴン・フリアーズが初めてアメリカで演出し、またマーティン・スコセッシがプロデュースしている点でも話題を呼んだ。
原作は1963年に出版された同名小説。原作者ジム・トンプスンは、1977年に70歳の生涯を終えるまで富と名声にはそれほど縁がなかった。ところが最近になって彼の作品がカルト的な人気を呼び、死後続々と作品が復刊されている。映画化された作品も多く、キューブリックと共作した2本の脚本『現金に体を張れ』『突撃』は特筆に値する。

フリアーズの見事な演出
1941年生まれのフリアーズ監督は、ロンドンを舞台にした3本の作品『マイ・ビューティフル・ランドレット』『プリック・アップ』『サミー&ロージィそれぞれの不倫』で現代イギリス社会が抱えるさまざまな問題を取り上げた。88年の『危険な関係』ではラクロの原作を、心理劇としてアイロニカルな切り口で、“フリアーズ・タッチ”を見事に結実させた。この『グリフターズ』においても善と悪の線引きの困難なアメリカを舞台に、環境と人間関係が引き起こす心理状態の変化にスポットを当てている。

“グリフターズ”を演じる3人の俳優たち
ロイ役のジョン・キューザックは、ドラマからコメディまで幅広くこなし『シェア・シング』(R.ライナー監督)『エイトメン・アウト』(J.セイルズ監督)『セイ・エニシング』(Cクロウ監督)など、ひとクセあるアメリカ映画で頭角をあらわした。
ロイの母親リリーには1985年、父、ジョン・ヒューストン監督作品の『男と女の名誉』でアカデミー助演女優賞を受賞したベテラン女優アンジェリカ・ヒューストンが、母と女の間で揺れる微妙な心理を見事に演じ圧倒的な存在感をみせている。他に『ウディ・アレンの重罪と軽罪』『敵、ある愛の物語』などに出演。
ロイの恋人マイラ役のアネット・ベニングは、ラクロ原作「危険な関係」を映画化した『VALMONT』に出演したのち、『ハリウッドにくちづけ』でメリル・ストリープ、シャーリー・マクレーンらと共演。最新作『GUILTY BY SUSPICION』(今秋公開予定)では、ロバート・デ・ニーロの妻役で出演、今もっとも期待される若手女優の一人である。

ものがたり
リリー(アンジェリカ・ヒューストン)、ロイ(ジョン・キューザック)、マイラ(アネット・ベニング)は、それぞれのやり方でロサンゼルスをテリトリーとする“グリフター”と呼ばれる詐欺師たちだ。
ロイは家を飛び出して以来8年ぶりに母親リリーと会った日、せこい詐欺の手口を見破ったバーテンダーからパンチを見舞われ、病院へかつぎこまれるはめになる。
競馬のノミ行為の片棒をかつぐリリーは、ロイに付き添って病院に行ったために賭けるはずのレースに遅れ、ボス=ボーボー(パット・フングル)に大損をかける。ことの真相を問い詰められ白状したリリーに、ボーボーは激怒して葉巻の火を手の甲に押しつける。詐欺師の世界はシビアなのだ。
ロイの恋人マイラは、傷の癒えたロイとサンディエゴに旅立つ。彼女は10年前大成功したコイン・ゲーム(信用詐欺)の味が忘れられずロイをパートナーに誘うが、一匹狼を信条とする彼はきっぱり誘いをはねつけた。
マイラはロイの態度がリリーのせいだと逆恨みし、リリーがボーボーの目をかすめて大金を隠し持っていることを知ると、それをボーボーにタレ込む。崖っぷちに立たされるリリー。
リリーからすべてを奪おうとするマイラ。ボーボーの仕打ちを恐れ、あわてて逃げ出すリリー。リリーに裏切られたと憤るロイ。そして彼ら3人は、自ら選んだ“グリフター”としての人生の坂道を転がり落ちていく・・・。

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スタッフ・キャスト

監督:スティーブン・フリアーズ
製作総指揮:バーバラ・デ・フィーナ
製作:マーティン・スコセッシ/ロバート・ハリス/ジェイムズ・ペインテン
脚本:ドナルド・E・ウェストレイク
原作:ジム・トンプスン

キャスト:アンジェリカ・ヒューストン/ジョン・キューザック/アネット・ベニング/ヘンリー・ジョーンズ/パット・ヒングル/J・T・ウォルシュ

1990年/アメリカ/カラー/109分/35mm/ヴィスタ
原語:英語
字幕:菊地浩司

提供:パイオニアLDC
配給:ユーロスペース

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