ディスタンス

ディスタンス 

DISTANCE

僕たちは被害者なのか、加害者なのか

2001年5月26日-2001年8月2日

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作品概要

信じるものをもたない人間の漠然とした生への不安を描く、
同時代性と普遍性に満ちた作品である。


●カルト教団が無差別大量殺人事件を起こした。実行犯たちは教団の手で殺され
教祖も自殺した。事件は表面的には解決したように見えた。しかし・・・。
3年後─。残された実行犯の家族たちは、愛する者を失った悲しみと、身内から殺人犯を出してしまった、という罪悪感、ふたつの感情を心の中にかかえたまま、日常を生きていく。命日に当たるある夏の日。彼ら<加害者の家族>たちは愛する者が眠る湖に<お参り>に行くのだが・・・。

●<殺人犯><カルト教団>─「関係ない」と一言で話を終わらせてしまうほうが
賢いし、ラクだ。無視するのが普通だ。
でも、あるときふと気づく。本気で<神様>にお願いするときがある。いまの生活、仕事、学校、家族。みんな<ウソだ>と思うことがある。<ほんとうの居場所>
<ほんとうの自分>が、どこかにあるんじゃないか、と思う瞬間がある。
自分自身も<向こう側>にいってしまった方が、楽なんじゃないか?そんな不安や
迷いが誰にでもある。友達と電話で何時間話しても、恋人と抱き合っても、<つながってない>と思う瞬間がある。人の心を隔てるディスタンス=距離がある。

●この映画の脚本には、台詞の細かい部分は書き込まれていない。キャストは物語の方向性と人物設定だけを知らされ、リアクションも、台詞も、感情も、彼ら自身の
感情と監督との共同作業で即興的に生み出されていった

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スタッフ・キャスト

監督+脚本+編集:是枝裕和
ゼネラルプロデューサー:重延 浩/斎藤 晃
企画プロデューサー:安田匡裕
プロデューサー:秋枝正幸
撮影:山崎 裕
録音:森 英司
美術:磯見俊裕
スチール:若木信吾
広告美術:葛西 薫

キャスト:ARATA/伊勢谷友介/寺島 進/夏川結衣/浅野忠信/りょう/遠藤憲一/中村梅雀


2001年/日本/カラー/132分/ヨーロッパビスタ/モノラル
英語字幕:リンダ・ホーグランド

宣伝:P2
配給協力:P2
配給:『DISTANCE』製作委員会

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