プライマー

プライマー 

Primer

プライマー/PRIMER【名詞】
同種の分子が複製される時、基になる分子。または、入門。

2005年9月24日-2005年11月4日ライズエックス

★サンダンス映画祭 審査員大賞 アルフレッド・P・スローン賞 ダブル受賞

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作品概要

過去に戻ることは可能だ。
ただ、“タブー”にさえ触れなければ・・・。

80センチ×50センチ×50センチの“箱”。
それは、ふたりのエンジニアが偶然つくりだしたタイムマシンだった。

繰り返される過去。ループする時間。歪んだ未来。増殖するダブル分身。
この“箱”が修復不能な未来を生む!

アメリカ、郊外の平凡な街。彼らの研究は、特に目新しくも難しくもなかった。ガレージに溢れる機材に埋もれて、アーロンとエイブは、超伝導を利用した重力軽減装置の実験を繰り返していた。その過程で偶然、開発されたタイムマシン。ダクトテープで覆われたその“箱”は、時間の概念が変わるワームホール、つまりタイムトラベルが可能になる空間に変貌していたのだ! この“箱”は彼らのあらゆる欲望を可能にする。株価を操作し、大金を手に入れる。すべてがうまくいくはずだった・・・。あの男たちと出会うまでは。それは、タイムトラベルのタブー。遭遇してはいけない“存在”―ダブル分身。やがて、ふたりの“未来”が歪みはじめる。時間の歪みの中で、あちこちに出没するダブル分身がひきおこす混乱と裏切り。そして加速するカオス・・・。

“アインシュタイン奇跡の年”から100年
物理学と電子ノイズ、ハードSFが融合した究極のタイムループ・サスペンス!

1905年、アルバート・アインシュタインが発表した、現代物理学の最重要理論「相対性理論」。過去、現在、未来という時間の絶対的な区分や定義を無意味なものとした、その画期的な理論は“人類の夢”タイムマシンへの道を切り開いた。その奇跡の年から100年。自らもエンジニアだったという異色の経歴を持つシェーン・カルースは、初監督作品とは思えない手腕で、タイムトラベルによって生じる現実とのパラドックス、理屈に合わない時間の連鎖を、パズルのピースを組み合わせるように描き出し、観る者の思考を刺激し、挑発する。
『プライマー』は2004年度サンダンス映画祭で上映されるや、観客を興奮の渦に巻き込み、審査員大賞とアルフレッド・P・スローン財団の科学技術関連映画賞をダブル受賞。ダーレン・アロノフスキー監督『π』、ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス共同監督『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』に続く成功と讃えられた。

※“アインシュタイン奇跡の年”
歴史上最高の物理学者にして、現代のポップ・アイコン、アインシュタインが相対性理論を発表して100年。国連は2005年を世界物理年と定め、その偉業を振り返る。

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スタッフ・キャスト

制作+監督+脚本+編集+撮影+音楽:シェーン・カルース

出演:シェーン・カルース/デヴィッド・サリバン/ケイシー・グッデン/アナンダ・アダヤヤ/キャリー・クロフォード

2004年/アメリカ/カラー/77分/ビスタ/ステレオ
字幕:石田泰子

配給:バップ+ロングライド

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