連作短編アニメーション秒速5センチメートル

連作短編アニメーション秒速5センチメートル 

a chain of short stories about their distance

どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。

2007年3月3日-2007年4月27日シネマライズ
2007年6月2日-2007年6月29日ライズエックス(デジタル上映)

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作品概要

小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。
二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。

そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く・・・。

貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、
その後の貴樹を別の人物の視点から 描いた「コスモナウト」、
そして彼らの魂の彷徨を切り取った表題作「秒速5センチメートル」、三本の連作アニメーション作品。


■本作に寄せて  新海誠
『秒速5センチメートル』は、一人の少年を軸にして描かれる独立した三本の連作短編アニメーションです。時代は1990年代前半から現代までの日本、場所は少年の人生に沿って東京や地方のいくつかを変遷します。
この作品には、他の多くのアニメーション作品に見られるようなSFやファンタジーなどの架空の要素は登場しません。そのかわり徹底したロケハンを行い、今この現実をアニメーション表現の中にすくい取ろうと試みています。我々の日常には波瀾に満ちたドラマも劇的な変節も突然の天啓もほとんどありませんが、それでも結局のところ、世界は生き続けるに足る滋味や美しさをそこここに湛えています。現実のそういう側面をフィルムの中に切り取り、観終わった後に見慣れた風景がいつもより輝いて見えてくるような、そんな日常によりそった作品を目指しています。

第59回毎日映画コンクールアニメーション映画賞の受賞をはじめ、国内外で高い評価を受けた前作「雲のむこう、約束の場所」から2年、新海誠監督の待望の最新作「秒速5センチメートル」がいよいよ公開。
新海監督がいちばん描きたかったものを凝縮した本作は、制作体制の面でも新海監督自身の原点に立ち返り、完全少人数制のもと細部まで監督本人が手を入れていくという、いわば個人スタジオ体制での制作で進行。そして主題歌には誰もが知っていて、現代を生きる人々にとって普遍性のある楽曲として、山崎まさよしの「One more time, One more chance」を起用。新海作品の情感あふれる映像に、切なくも美しいメロディーが響き、心を揺さぶられずにはいられない、極上の連作短編アニメーションとなった。

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スタッフ・キャスト

原作+脚本+監督:新海誠
作画監督+作画監督:西村貴世
美術:丹治匠/馬島亮子
音楽:天門
主題歌:山崎まさよし「One more time,One more chance」
(ユニバーサルミュージック)
製作:コミックス・ウェーブ

声の出演:水橋研二(遠野貴樹)/近藤好美(篠原明里・第一話『桜花抄』)
/尾上綾華(篠原明里・第三話『秒速5センチメートル』)/花村怜美(澄田花苗)

2006年/日本/カラー/1時間/ヴィスタサイズ/ドルビーSR

宣伝:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:コミックス・ウェーブ・フィルム

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