サッドヴァケイション

サッドヴァケイション 

sad vacation

すべてを包み込み美しく生きるゆるぎない女たちの物語。

2007年9月8日-2007年10月19日

★第64回ヴェネツィア国際映画祭<オリゾンティ部門>オープニング上映作品
★第32回トロント国際映画祭ヴァンガード部門正式出品作品
★第12回釜山国際映画祭正式出品作品

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作品概要

あの女を不幸にするためなら、俺はどんなことでもやってやる


すべてを包み込み美しく生きる、“ゆるぎない女たち”の物語

舞台は若戸大橋のたもとの小さな会社、間宮運送。社長の間宮は、かつてバスジャック事件の被害に遭った梢、借金取りに追われる後藤をはじめ、資格を剥奪された医師やヤクザから身を隠して暮らす流れ者たちに職と住み処を与えていた。
一方密航の手引きをしていた健次は、追っ手から逃れるために運転代行へと職を変え、間宮と出会う。そこで健次は、玄関先に出てきた間宮の妻・千代子の姿を見て驚愕する。千代子は、かつて健次を捨てて出ていった母に違いなかった―。母への復讐を胸に秘めともに暮らし始めた健次の前に、偉大なる母性が立ちはだかる・・・。
物語は複雑に絡み合い、予想を裏切る展開の中で、運命に抗い、運命に翻弄される男たちと、すべてを包み込みながら美しく生きる、“ゆるぎない女たち”。やさしく、したたかな女たちの笑顔が、男たちを未来へと導く・・・。

構想10年、青山真治監督“北九州サーガ”の集大成は“やさしさ”

鮮烈なデビュー作『Helpless』から11年そして第53回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞、エキュメニック賞をダブル受賞した『EUREKA ユリイカ』から7年の時を経てついに完成。新たなエッセンスはずばり“やさしさ”。観る者を釘づけにするストーリー展開、オール北九州ロケ敢行による壮大で美しい映像、ヴァラエティに富んだ斬新な音楽などが加わり、明快かつ爽快感溢れる青山ワールドが広がっている。日本映画の新たな傑作の誕生である。

完璧なキャスティング、豪華出演陣の競演

主演は、『Helpless』に続いて成長した同じく健次を演じる浅野忠信。世界的な評価と知名度も高まった彼は今回、自身が親であるからこそ演じることができたという新境地を見せる。母・千代子役には、圧倒的な存在感で魅了し続ける名女優、石田えり。強さと恐さを併せ持った母親像を体現し、強烈な印象を残す。『EUREKA ユリイカ』に続いて再び梢を演じているのは宮﨑あおい。来年のNHK大河ドラマの主演を務める国民的女優に成長した彼女は、本作でも繊細な演技を見せる。千代子の夫・間宮役には大ベテランの中村嘉葎雄。梢と共に働く後藤役にはオダギリ ジョー。演技派としての力量で、陰のある男をミステリアスに演じる。また、異彩を放っているのは前2作にも出演していた光石研と斉藤陽一郎。抜群のコンビネーションで漫才のようなかけ合いを見せ、作品にユーモアを添えている。

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スタッフ・キャスト

原作+脚本+監督:青山真治
プロデューサー:甲斐真樹
アソシエイト・プロデューサー:スージュン
ライン・プロデューサー:金森保
撮影:たむらまさき
照明:中村裕樹
録音・効果:菊池信之
美術:清水剛
編集:大重裕二
助監督:野本史生
ロケーション統括:中村哲也
音楽:長嶌寛幸
製作:スタイルジャム+ビーワイルド+ジェネオン エンタテインメント
制作プロダクション:キリシマ1945

出演:浅野忠信/石田えり/宮﨑あおい/板谷由夏/中村嘉葎雄/オダギリ ジョー/光石研/斉藤陽一郎/辻香緒里/川津祐介/とよた真帆/嶋田久作/豊原功補/
山口美也子/高良健吾

2007年/日本/136分/アメリカンヴィスタ/DTSステレオ/カラー

原作本:「サッド・ヴァケイション」青山真治著 新潮社刊
テーマ曲:「Sad Vacation」ジョニー・サンダース

支援:文化庁
特別協力:北九州フィルム・コミッション/スターフライヤー
宣伝:る・ひまわり
WEB宣伝:アンリミテッド
配給:スタイルジャム

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