バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び

バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び 

BALLETS RUSSES

彼らこそ華麗なるバレエ史の“ミッシング・リンク”。
舞台を愛し、人生を愛し、世界にバレエを運んだ人々の
感動のドキュメンタリー。

2007年12月15日-2007年12月21日シネマライズ
2007年12月22日-2008年2月8日ライズエックス

↑ PAGE TOP

作品概要

伝説のバレエ団「バレエ・リュス」の半世紀以上にわたる<旅>を描いた
感動のドキュメンタリー。

1909年、一夜のバレエ公演がパリを熱狂の渦に巻き込んだ。それこそが、天才興行師セルジュ・ディアギレフのバレエ団、<バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)>だった。20世紀初頭のパリに花開き、伝説のダンサー、ニジンスキーを生んだバレエ・リュスは、1929年のディアギレフ没後、解散。彼と共にバレエは死んだといわれた。しかしダンサー達は踊り続け、その遺産を継承した。アメリカ、オーストラリア、そして南米へ、彼らは世界中にバレエの種子を運び旅したのだ。これこそがバレエ史の秘められたページ、“ミッシング・リンク”。本作は、20世紀のあらゆる芸術とエンタテインメントに影響を与えたバレエ・リュスの知られざる歴史を、かつてのダンサーたちへのインタビューと、この映画で初めて紹介される貴重なフィルムで綴った感動のドキュメンタリーである。

舞台を愛し、人生を愛した人々の、一瞬の輝きと永遠の物語。

バレエ・リュスの団員たちは、ロシア革命、2つの世界大戦など、激動の20世紀を旅した。1930~40年代には戦火をさけて米国ツアーを行い、オーストラリアにもバレエを根づかせた。しかし人気は高まるものの、ツアーのコスト増大、ライバルとの競争、内部の確執などが原因で、バレエ・リュスはドラマティックに幕を降ろす。そして映画は、2000年にニューオリンズで開催され、100人近くもの元団員が集まった「同窓会」でクライマックスを迎える。80歳、90歳になったダンサー達が語る、踊る歓び、生きる歓び。彼らの美しい表情から、過酷な旅の中でも、心はバレエへの純粋な情熱で満たされていたことが分かる。バレエという一瞬の芸術に生きたその人生が、私たちへ、そして永遠に伝えられる。バレエ版『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』ともいえる本作は、バレエを知らない観客にも深い感動をもたらすだろう。

★★★★★

芸術とエンタテインメントを愛するすべての人へ。
バレエ・リュスの歴史は20世紀の芸術史。彼らはバレエを19世紀の宮殿から引っぱりだし、<総合芸術=トータルシアター>として輝かせた。ピカソ、マティス、コクトー、ダリ、シャガ-ル、ココ・シャネル、ストラヴィンスキー、ドビュッシーといった舞台美術、絵画、音楽、ファッションまでのあらゆる同時代芸術家がバレエ・リュスの世界をつくり、かつてないコラボレーションを成し遂げた。この革新性と芸術性の高さこそがバレエ・リュスの魂。その魂は後年、ハリウッドやブロードウェイにも受け継がれていった。本作は、芸術史であり、エンタテインメント史の裏側をも映した貴重なドキュメンタリーでもある。

幻のバレエの数々が甦る。
本作に使用されたアーカイヴ・フィルムには、今は見ることのできない幻の演目も登場する。レオニード・マシーン振付「赤と黒」「バッカナール」「前兆」「バレエ学校」、ジョージ・バランシン振付「コティヨン」「モーツァルティアーナ」などは大変な貴重品。また「牧神の午後」「レ・シルフィード」「ゲテ・パリジェンヌ」「オーロラの結婚」などバレエ・リュスの代名詞といえる。バレエは当時の輝きを伝えて見る人を魅了する。

↑ PAGE TOP

スタッフ・キャスト

製作+監督+編集+脚本:ダニエル・ゲラー、デイナ・ゴールドファイン
オリジナル・スコア:トッド・ボークルヘイド

出演:アリシア・マルコワ/イリナ・バロノワ/ナタリー・クラフスカ/フレデリック・フランクリン/ジョージ・ゾリッチ/他バレエ・リュスの歴史を飾る伝説的なダンサーたち
ナレーター:マリアン・セルデス

2005年/アメリカ/118分/カラー・モノクロ/ステレオ/ヴィスタサイズ

提供:ファントム・フィルム+シネマライズ
協力:ドレステリア
宣伝:ムヴィオラ
配給:ファントム・フィルム

↑ PAGE TOP